皆さんこんにちは。Rock oN namm 2007特派員の岡田です。今回のNAMMレポートを前にしてまずはArrivalレポートからスタートです。驚きの新製品発表が多くある事を期待して成田空港をノースウェスト便にて出発。個人的にはあまり移動が苦にならないのこともあり8時間を短く感じ、あっと言う間にロサンゼルスに到着。

(ちなみにですが、ロサンゼルス国際空港がLAXと呼ばれている理由が最初分からなかったのですが、LAXとは空港の略称コードとのことです。例えばジョン・F・ケネディ国際空港がJFK、成田空港をNRTと表示することと同じだそうです。ただなぜXと表記されるかの真相はいまのところ不明です。どなたか分かる方いらっしゃいますか?ご意見欄でぜひ教えください。)![]()
ホテルに向かう途中のハイウェイは様々な車種の自動車に溢れ、壊れた車の多さに一種驚きを覚えました。(サイドミラーなしとかウィンカーなしとかが普通に走っている!!)
さてArrivalレポート最初はバーバンクに位置するSpectrasonics本社からご紹介します。
「アメリカ再発見」を目指したサウンドが70年代前後のアメリカに存在しました。ヴァン・ダイク・パークス、ランディ・ニューマン、ライ・クーダーそしてリトル・フィートといったアーティストがその代表で、ワーナー本社がその地にあることから、ワーナーより発売された音楽は当時バーバンク・サウンドと呼ばれました。現在一般的には、前述のヴァン・ダイク・パークス風のオーケストラレーションが施されたサウンドをバーバンク・サウンドと呼ぶようですが、時代と共に生きています。

我々一行がSpectrasonics本社到着後社内を”詳細”に案内頂いたのが同社代表のEric Persing氏です。Eric Persing氏はマーカス・ミラー、今は亡きルーサー・バンドロス、マイケル・ジャクソン、セリーヌ・ディオンそして僕の敬愛するレナード・コーエンといった蒼々たるミュージシャンのプロデュース、リミキシング、またはセッション・ミュージシャンとして参加経歴のある方で、楽器好きにはROLANDのサウンド・デザイナーとしての方が有名かもしれません。Eric Persing氏はとにかくお話が好きな方(また声も大きい)で、会社の概要から詳細はもちろんのこと、Eric Persing氏自身の生い立ちまで様々な角度から多くの音楽的ティップスと共に語りに語ってくれました。(もちろんアメリカ人特有のアメリカン・ジョークもたくさんあったのですが・・)![]()
http://www.spectrasonics.net/artists/epersing.php
そんなEric Persing氏のお話の中で一番印象的だったのが、「TONTO」という怪物カスタム・モジュラーシンセのお話でした。現在のSpectrasonics本社がある場所自体がまさにその「TONTO」がかつて生み出された所で、幼少時代のEric Persing氏は写真中央にある「TONTO」の演奏風景から衝撃を受け、将来その道に進む事を願ったそうです。
そんな「TONTO」の影響を受け、現在の仕事をされているEric Persing氏ですが、その「TONTO」の開発者のご子息が、Spectrasonics製品を使用して音楽関連の制作をされているという話を聞かれ人生の不思議を語られていた事が非常に印象的でした。ちなみにSpectrasonics社のメイン・スタジオはKIMOSABEと表記されているのです。Tontoというのは昔の人気アメリカ西部劇TVドラマ「ローンレンジャー」(「ハイヨー、シルバー!」「インディアン嘘つかない」などは皆さんもご存知でしょうか)に登場したインディアンの名前でもあるのです。その彼がローンレンジャーを呼ぶときのセリフが「キモサベ(友よ)」で、Ericさんのスタジオはこれにあやかって?名付けられたそうです。インディアンのTontoはTonto Wallにも登場していますよ(一番上真ん中の額縁)。メインスタジオのリフレクターは、西海岸の貝殻を集めた気持ちよい響きを持ったものを使っています。
・スティービー・ワンダーと「TONTO」のセッションに関して
http://www.youtube.com/watch?v=wuaSzFf7yq0&mode=related&search=
・「TONTO」に関して
http://www.tontosexpandingheadband.com/
Eric Persing氏の楽器関連のお話は更に続きます。Eric Persing氏がEBayを駆使してマニアックに収集しているのがソノシートのようなもの。これは「Optigan」専用の光学ディスクで、「Optigan」は37鍵の光学ディスク・オルガンです。ちなみにドイツ製、年式は不明です。トム・ウェイツが実際の録音で使用されているとのことでしたが、実際にはモーターの駆動音の方が大きく、録音は非常に難しいようです。ただとても懐かしく優しい音が印象的でした。ちなみに「Optigan」に関してもEric Persing氏より詳細WEBサイトを紹介頂きました。その他にもビンテージ・ローズ等数々の楽器を実演とともに紹介頂いたのですが、楽器に関するティップスをお話され、実演される様子は良い意味で子供のように純粋に楽しむ雰囲気に溢れ、説明を受けている僕自身もとても楽しく温かな気持ちになれました。純粋に音楽を楽しめる気持ちと空間の存在がSpectrasonics製品誕生の秘密ではないでしょうか。貴重な体験をさせて頂いたEric Persing氏をはじめSpectrasonicsのスタッフの方々に感謝です。
そうそう肝心な事をお伝えしていませんでした。現在AtmosphereとTrilogyのUB版リリースの件ですが、「このアップデートを応急処置のような扱いにしたくないですし、ユーザの方達にはなぜこれほど時間がかかってしまったか、納得していただけるものをリリースできるよう、ポーティングに取り組んでいます」とのコメントをEricさんからいただきました。Atmosphere、Trilogyユーザの方、今しばらくお待ちください。
楽しかったSpectrasonics社を後にして次に訪れたのが、今までも何度かご紹介させて頂いた事のある、全米はおろか世界有数の有名楽器店ギター・センターです。僕自身は2度目の来店なのですが、まずは入り口にある著名人の手形をご紹介。スライド・ギターの名手ボニー・レイットの手がかなり小さかったことや、モーターヘッドのレミーの手形が明らかにほかのものとは違っていたり(答えは直接見てください。)とそれぞれの手形にコメントはあるのですが、個人的には昨年「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(”Walk The Line”)」がヒットしたジョニー・キャッシュの手形に一番感慨深いものがありました。というのも前述に映画を見て以来ジョニー・キャッシュに非常に興味を持ち、いかに彼が凄まじい人生をすごし、その間に名曲の数々を生み出してきた事実に驚愕と尊敬の念を覚えたためです。(簡単に言えば最近ファンになったので…)ちなみに余談ではありますが、昨年末残念ながら亡くなられたジェームズ・ブラウンの手形もありました。
店内ではクラプトンのブラッキー(70〜80年代に使用とのこと)が95万ドルの高値を付けて専用のカプセルに保管されていた事が最も印象的でした。ちなみにレコーディング関連のフロアではDigidesign ICONシステム2機種の展示はもとより、SSL AWS900やユーフォニクスのMC5システムの展示も行われていました。
その日の夜ですが、食事の後ホテルのちかくにあったFamima!!へ。名前から想像可能なように、日本のファミリーマートのアメリカ版となります。中の画像をお伝えする事ができないのですが、店内は日本のファミリーマートを連想可能なレイアウトで、おにぎりや、お寿司のパックの販売があります。日本のお菓子やカップラーメンの販売まではあまり驚きはなかったのですが、日本と同じ什器で肉まんが販売されていたことにはかなり驚き!!

翌日サンタモニカで朝市が行われていたので、朝食がてらブラブラと散策。新鮮な野菜や果物を中心に活気のある雰囲気でした。そんな中好物のピスタチオが安価で販売されていたので、近づくとお店の方に試食を進められ食べてみると、なんとニンニク味のピスタチオ!とてもおいしい!ニンニク味一袋とオニオン&ニンニク味一袋を購入、明日からのレポートに備えることにしました?!
