BeatlesやDavid Bowie、T-REXらを手がけた伝説のレコーディング・エンジニアであり、なおかつTridentコンソールを生み出した凄腕のデザイナーでもあるMalcolm Toft(マルコム・トフト)。そんな氏が21世紀に入って、新たに立ち上げたブランドがToft Audio Designs社です。これまでにEQやコンプレッサーといったアウトボードを数種類リリースしているので、これを読んでいる人の中にも、愛用しているという人は多いのではないでしょうか。同社の製品の最大の特長は、数十万〜百万円以上の機材に匹敵する高品位なサウンドを達成していながら、高いコスト・パフォーマンスを実現していることにあります。これはまさに、優れた設計力/デザイン力の賜物でしょう(高価なパーツに依存しない設計ということですね)。

そしてToft Audio Designs社が以前からアナウンスしていたフル・アナログ・コンソール「ATB」が、ここにきて遂に完成の見通しとなりました! 今回のNAMMではファイナルに近いデモ機が展示されており、スタッフに尋ねたところ、5月には出荷できるだろうとのこと。昔はTASCAM、FOSTEX、Soundcraft、Sound Tracsと百花繚乱状態だったミドル・クラスのアナログ・コンソールも、今はほとんど壊滅状態。そんな中、満を持して登場するATBには、否が応にも期待が集まりますね。

白木製のサイド・パネル/パームレストが高級感を漂わせるATBは、基本的には8バスのアナログ・コンソールです。入力チャンネル数が異なる16ch/24ch/32chの3つのバリエーションが用意されており、24chモデルで横幅103×奥行57×高さ12.5mmと、まさにプロジェクト/プライベート・レベルのスタジオに最適な大きさになっています。チャンネル・フェーダーはもちろん100mmで、写真では分かりづらいかもしれませんが、ほとんどのツマミが削り出しの金属製となっているのが印象的。ツマミは着色され、オリジナルTridentコンソールとほぼ同じカラーリングになっているとのことです。また、モニター・チャンネルを併用すればミックス・チャンネルの数を倍にすることもでき、さらにリターン・チャンネルを活用すれば、入力チャンネルの数の3倍程度のミキシング・キャパシティを持たせることも可能(例えば16chモデルでは、実質56chミキサーとして使用できます)。トークバック付きのコントロール・ルーム機能も充実しており、業務ユースのコンソールとしても申し分のない仕上がりになっていると言っていいでしょう。

加えて、DAWとの併用を容易にするため、デジタル入出力用カードを装着することもできます。この辺りは、非常に現代的なアナログ・コンソールという仕様ですね。デジタル入出力用カードは、コンピューターと接続するためのFireWire端子、ADATデジタル入出力、S/P DIFデジタル入出力、ワード・クロック入出力などを装備。つまり、コンピューターと接続することで、ATBがオーディオ・インターフェースとしても機能するというわけです。

今回、Toft Audio Designs社のスタッフに話を訊くことができましたので、その説明も合わせてご覧ください!

詳しくはこちら!
http://www.h-resolution.com/toft/atb.html
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